2012年09月06日

祝!LIFE OF THE DEAD SEASON1 DVD発売!



監督 : 中山裕幸
出演 : 中山裕幸、REIKO TUCHIYA

LIFE OF THE DEAD SEASON1 / 2012 Japan

段階的にYouTubeにて公開されていた
中山裕幸さんの傑作クレイアニメ
「LIFE OF THE DEAD」がついに発売されるそうです。
(SEASON1は第1話〜第4話収録の模様)

関西弁の外国人、マイケルの活躍がDVDで。
ほのぼの愉快でグロくてホラー。
粘土アニメならではの質感を是非!



しかし安い。安すぎる・・・

発売は2012年11月28日の予定です。
要チェック、要予約、マストバイですよ!
タグ:新作情報
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2012年09月05日

バッド・バイオロジー 狂った♂♀(性器)ども



監督 : フランク・ヘネンロッター
出演 : チャーリー・ダニエルソン、アンソニー・スニード 他

Bad Biology / 2008 America

ジャケット絵から
おバカエログロコメディを想像したんですが、
ブラックに満ちた真摯な作品でした。

7つのクリ○リスを持ち、歪んだ性欲を発散する女。
男を「アソコのエサ」と称し、
野生的なSEXで相手を発作的に殺してしまう事もある。

制御しきれないイチモツを持ち、
意思を持つ股間に振り回される男。
性欲を満足させる事も出来ずに薬漬けになっている。

物語は女の独白調で始まり、
彼女の置かれた特殊な性的体質と環境を徐々に理解。
歪んだ性活は心を蝕んでいくんだなぁ… とか。

一方、男は悶々と日々を過ごす。
薬の副作用と欲求不満で鬱状態が続き、
真面目な性格が人を拒絶する事へと繋がっている様子。

全体的に、この二人の"苦悩"が描かれていて、
哲学的、社会派とさえ言える真面目な仕上がりです。
画的には間抜けな風合いの部分もありますが、
笑えない複雑な心境。
ここまでは泥沼のような重苦しい雰囲気です。

そして後半に二人は出会う。

そしてどっこい、
ここから驚異の展開が巻き起こります。
イチモツがアレしてアレする超B級な絵面へ…

怪奇エロコメディになりそうでならない
絶妙な空気感です。いや、素晴らしい。
ここからのクライマックスが愉快かつ不安でいっぱい。
ネタバレも出来ないので、是非、観て頂きたいですね。
まぁ、馬鹿エロくて面白いですよ。
眉はしかめてしまいますが。

エロもグロもあまりどぎつくはなく、
異形の赤ちゃんなんかはCG感丸出しの安心設計です。
(ショックを受ける人も少なくはないと思いますが)

あまり多くを語れない必殺の作品で、
合わない人にはトコトン駄目な不条理なものに
思えるかもしれません。
しかし… 全編を通して苦悩とやるせなさに満ちた
かなりの秀作だと思います。

恋人同士で観ると意外と
愛が深まったりするかもしれませんねぇ。
んー、どうでしょう。

☆見所としましては

チン○ンの動きとか立ち居振る舞いでしょうか。
床とか壁とか突き破って襲いに来ますよ。

個人的には…
薬の売人宅に居たジャンキー女が良かった。
罵声を吐きまくる迫真の演技に、
彼女の探している「ジミージグ」が超気になります。

☆総評としましては

★★★+0.2 / 真面目になんじゃこりゃぁ。

で、ございます。

前半は重く、後半はとんでもない。
だけど全体的には実に纏まっているという…
監督さんの技量の高さが伺える気がします。

性欲に振り回される主人公二人の様に、
見ているこちらも思うツボに呆気にとられますねぇ。

いや、素晴らしい完成度。…なのかどうなのか。

最後の最後にあんなオチが…
いやぁ、とことん。もぅね、とことんですね。

決してお勧めはしませんが、
一度は観ておいて損はな… ないとも言い難いですが、
とても面白かったです。
どこもかしこも構図が上手い。

記憶に残る唯一無二の秀作。

しかし喘ぎ声の多い映画だ…

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2012年09月04日

死人の声をきくがよい



著 : ひよどり祥子(うぐいす祥子)

死人の声をきくがよい

少し大仰なタイトルですが、
内容は古典的な雰囲気の親しみやすいホラー作品で
読み切りの形式の中でメインの筋が少しずつ進む感じ。

霊が見える主人公。
疎遠になった幼馴染が守護霊のように付き添い、
霊的、超常的事件に遭遇するお話。

二人の距離感が実に良い感じです。

霊的、妖怪、サイコと幅広く、柔軟性に富む。
各話の結末には意外性があり、
ストーリーにどこか瑞々しさが溢れているのは、
作者さんの遊び心が
とても良い方向に表れているのだと思います。

絵柄は影が強く、キャラクターは美しい。
耽美、と言いますか… 影があるが故の
女性キャラの魅力が特に素晴らしいですね。
輝く笑顔から病んだ微笑みまで、
とても良い表情とその変貌が見応えあります。

ほんと、素晴らしく魅力的な絵柄ですね。

ゴアグロ表現はなかなか。
内蔵や腐臭の漂う迫力の仕上がり具合。
ここをソフトにも大袈裟にもしないのが
妙なリアリティを生んでいる気がします。うん。

美しさとおぞましさ、狂気と変貌。
暗い様でいて不思議な陽気さがあり、
しっかりと鳥肌の立つ怖さもあるけど尾を引かない。
気軽に世界観に浸れる、とても面白い漫画ですね。
うん、愛しくなる作品。素晴らし〜。

ひとつ「変わり果てた姿」というのが
ポイントなのかなー、と。

続巻も期待しております。

2012年08月27日

ゾンビ・ナース



監督 : マイケル・ハースト
出演 : クリスティーン・テイラー、クロエ・モレッツ 他

Room 6 / 2006 America

えー、まず最初に、あまりゾンビ作品ではありません。
タイトルやジャケットには期待させられますが、
基本的には悪魔(?)や亡霊(?)、モンスター(?)が中心の
一人パニック系悪夢的ホラーといったところです。

冒頭はシチュエーション・スリラーっぽい
手術シーンから始まりまして、主役のヒロイン登場。
このヒロインの謎に満ちた境遇と幻覚(?)を
追って物語はじっくりと展開していきます。

-あらすじっぽいもの-

自動車で衝突事故を起こし、
互いの恋人と妹が救急車で運ばれた後に行方不明。
搬送された病院の所在を探す二人の前に現れては消える
異形のモンスター。
これは果たして現実なのか?それとも…

劇中の言葉を流用して"モンスター"としましたが、
普通の人の顔がフラッシュバックの様に
一瞬(結構長い)ゾンビ顔になる感じですね。
襲ってきたりもしますが、
実際にはなにも起こっていない、みたいな。

そんな展開と同時に、
搬送された恋人の入院状況が挿入されまして、
こちらの方が見応えがありますね。
邦題のナースさんもグイグイ登場していますし、
不穏な状況に身を置いている感がなかなか良いです。

まぁ、そんな不穏な雰囲気だけは漂わせつつ、
実にゆっくりと確信に迫る… 様な迫らない様な。

うーん、
全体的に平均点以上の出来だとは思うんですが、
すべての要素に何かが足りない。
脚本に無理があるのか、構成が悪いのか…
大事なところほど説得力に欠けるんですよ。
残念ながら。

ちょっとグダグダな夢を見ている気持ちになりますね。
オチまでいくと、それも納得出来る気がしなくもない
かもしれないけれどもどうしたもんだろう。

ってな具合です。一言で言うなら

「腑に落ちない」

これですね。
納得いかない、手は打てない。

ただ、
ヒロインが辿り着いてからのクライマックスも含め、
病院パートは結構面白いです。
こちらを中心に展開してくれていたら…

見せ場のほとんどが病院なんですよねぇ。
ヒロインの方の描写が退屈に思えてしまうわけでして。

うーん。

特殊メイクは上手いんですが、造形が少し古いかも。
同じく、演技と演出、音楽までもがなんとなく古い。
そして「古き良きホラー」になるには
怪奇感や迫力が絶対的に足りない気がします。

唯一迫力があったのは、
婦長さんっぽいおばさんナースですね。
立ち居振る舞いと表情が怖い。
もっと活躍して欲しかったなぁ…。存在感グッド。

すごく良い要素もたくさんあるんですが、
それを無駄に捨ててしまっていて、
ヒロインのパートを助長してしまった、と。
少し勿体無さを感じさせる仕上がり具合でした。

んー、もったいない。
悪くない。悪くはないんですよー。

☆見所としましては

クライマックスでは大勢の"ゾンビっぽい人達"も
登場しますので、そこでしょうか。うち的には。

あとは、今をときめくクロエ・モレッツが
幼いわりには大人びた演技を見せてくれます。
まぁ、いいとこ取りのチョイ役ですが。

☆総評としましては

★★+0.5 / 設定が悪い!

と、相成りました。
うん、設定。まずは設定ですね。

"オチありき"で話が構成されていますので、
不可解さが退屈へと繋がってしまいます。
このオチを変えていれば、
全体がもっともっと良くなったのでは。惜しい。

一番のマイナスポイントは
大事なシーンに感じる手抜き感です。
じっくりと描写している中で、フッと冷めてしまう。
これでは緊迫感は持続しませんね。

まぁ、でも…
オカルト・シチュエーション・ホラーとして
ポイントは押さえた作りだったと思います。

誰だ、この邦題を付けたのは。
(大人の事情でしょうねぇ)

※決してゾンビ作品ではないのですが、
便宜上、B級ゾンビ作品として分類させて頂きます。
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2012年08月22日

サイレントヒル



監督 : クリストフ・ガンズ
出演 : ラダ・ミッチェル、ジョデル・フェルランド 他

Silent Hill / 2006 America

これはお見事な
オカルト+クリーチャーの素晴らしい世界観。
"超傑作"として名高い同名ゲームの映画化作品ですが、
未体験の僕にもしっかりと楽しめました。

-あらすじ-

夢遊病の娘が発する言葉「サイレントヒル」
それは実在する封鎖された街の名前だった。
続く地下火災と雪の様に降りそそぐ白い灰…
廃墟の街に訪れたローズは娘の姿を見失ってしまう。
サイレンの響きと共に始まる想像を絶する世界の変貌…
狂気と混沌の中で"闇"の根源が徐々に姿を現していく。

ってな感じの
かなり特殊な環境でのクリーチャー・ホラーです。
時間制限付きの地獄に飲み込まれる様な感じで、
"闇"の時間帯はかなり絶望的な恐怖感がありますね。

世界観は見事に完成されていて、
それが何段階かに分けらているのがミソでしょうか。
初見では混乱しそうにもなりますが、
映像(色)にはっきりとした差異が付けられていて、
とてもわかりやすく演出されています。

映像面では全てが素晴らしく、
廃墟のロケーションから"闇"の腐食した異世界感。
どちらも胸の踊る様な興奮を感じます。
クリーチャーはスタイリッシュでおぞましく、
尊厳すらも感じさせる絶対的な存在感。

※ゴアな表現はCGの使用と全体像をぼかす事で
適度に綺麗な描写になっていますので、
衝撃はあっても気持ち悪くはないと思います。
この辺もA級作品としてソツがない。

謎を追う演出にはかなりゲーム作品っぽさが出ていて、
とても良い雰囲気です。
是非とも原作ゲームをプレイしたいですね。

そして音の使い方がまた上手い!
音楽や効果音の編集が良いのは勿論なんですが、
オカルティックなセリフの響きが実に素晴らしい。
舞台演劇の様なセリフ回しの場面があるんですが、
鳥肌の立つ力強さで迫ってきます。
これは計算の上で言葉を選んでいると思いますね。

物語で肝要な要素としましては、
「本当に厄介な敵は人間である」という事でしょうか。
"悪魔払い"を信奉する狂信者達が全ての元凶であり、
また、真に恐ろしい存在…
いや、真に恐ろしい存在はまた別に現れていますね。
そこがオカルト・ホラーとしての本懐でしょう!

そうそう、
全体的にしっかりとしたオカルトな雰囲気があって、
その上で親子愛や人の狂気が入り混じり、
唯一無二の嫌悪感やカタルシスが…
クライマックスなんて神々しさすら感じさせますよ。

見事。いや、お見事。
何度みてもこの世界観には飲み込まれますね。
オカルト・クリーチャー・ホラーのひとつの到達点、
完成系とまで言えるのではないでしょうか。

素晴らしい傑作に拍手を!

☆見所としましては

特筆すべき要素が多い紛れもない傑作ですが、
なによりも異質な映像美をお勧めしたい。
クリーチャーの完成度が高すぎて魅入ってしまいます。

エンディングにクリーチャー総出演のPVが流れますが、
これがまた抜群の仕上がりです。

☆総評としましては

★★★★+0.1 / 最高の雰囲気と映像美!

「クリーチャーに尽きる」と言いたい程に
その存在感が素晴らしいのですが、
他の要素も存分に楽しめるハイレベルな仕上がりです。

一人三役(娘役 他)の子役、ジョデル・フェルランドが
恐ろしいほど可愛くて、しかもしっかりとした演技。
他の役者さん達も凄く良い演技を見せてくれますし、
本当に言う事なしの素晴らしいエンタメ作品でした。

いやぁ、ほんと、素晴らしい。
とても面白かったです。
これはまた何度も観る事になりそうですね。

傑作リストにまた一つ。



(追記)

僕は原作ゲームをプレイしていないので、
まったく予備知識が無い状態で視聴しましたが、
原作ファンの人にはいかがでしたでしょうか?

とにもかくにも、早くプレイしなければ。

(追記2)

この監督さんが僕の好きな作品
「ジェヴォーダンの獣」の人だと知りました。
確かに演出面での共通点が多く、
さすが!と思いました。これで一気にファンですね。

(追記3)

日本語吹き替えでも見てみましたが、
これは世界観を少し壊している気がするので
出来ましたら、字幕版の方がお勧めです。



続編「Silent Hill: Revelation 3D」が
北米では10月中に。
(国内でもおそらく公開されるでしょう。)



監督が変わっていますが、
ダーク・ナースは健在の模様です。