2011年12月01日

フィースト



監督 : ジョン・ギャラガー
出演 : バルサザール・ゲティ、ナヴィ・ラワット 他

Feast / 2006 America

まさかの伏兵。上出来モンスター・ムービー。
セオリーの裏切りっぷりが、
笑いを誘えば恐怖も誘います。

場末の酒場が舞台のパニック・ホラーなわけですが、
この酒場の場末感が素晴らしい。
やさぐれた登場人物達の作る雰囲気が
やけにリアルですね。

物語は突然始まって、
容赦なく畳み掛けるテンポの良さ。
導入部は人物紹介から入るんですが、登場人物は多く、
各人物ごとに音楽が目まぐるしく変わります。
テロップには"寿命"の項目まであり、
おふざけ感が良く出ています。うーん、粋だねぃ。

男性陣はダメっぽくて良い。
女性陣は美人ぞろいで目を引きますね。色気あり。

物語は初っ端からセオリー無視の急展開。
ナイスなスプラッタ描写から入ります。
切り株から貫通、軽いウジ虫まで
グロ表現はなかなかですが、そこは暗めの映像で
ちょっとだけマイルドになってます。

うーん、でも見ながら食事はしにくいかな。
血糊の量がワクワクさせてくれます。
クリーチャーはそこそこグロくておぞましい。
凶暴で動きが速いので恐さがありますね。

展開は良い意味で裏切りの連続で、
誰がいつ死ぬかもまったく予想がつきません。
死に方にも意外性があり、実に翻弄される感じですね。
B級ホラーにありがちな「お約束」を封印して
「代わりにこんなのはどうですか?」と。

いいよ、いいよー。

あ、でも下ネタはまぁ、お約束な感じです。
クリーチャーが中心の下ネタなので、ご家族でも可。
いや、不可かも。

コメディ色は出していますが
根幹の部分はしっかりとしたパニック・ホラーで、
緊迫感や悲壮感もあり、完成度は高いです。
随所でサービス精神が旺盛な演出に脱帽です。

うーん、アクが強いのに見やすい、良い作品だ。

☆見所としましては

自在に見るものを翻弄する脚本はお見事。
後半はかなり忙しく展開するので、
退屈する暇もなく見入ってしまいました。

役者さん達は本気の演技が素晴らしく、
それぞれに魅力ある役をしっかりと演じていますね。

最後のおまけも良い。
計算された緩急にしてやられました。

☆総評としましては

★★★+0.7 / 良い出来だ。やるねぇ。

雰囲気作りや脚本が非常にしっかりしていて、
製作陣の真面目さやセンスの良さが伝わってきますね。
特殊メイクのレベルも高い!
シリーズで続編がある様なので、
是非とも見たいですね。

グダグダになってたらどうしよう(笑)
いや、それもまた、望むところですね。



YouTube / フィースト 予告編