2012年09月05日

バッド・バイオロジー 狂った♂♀(性器)ども



監督 : フランク・ヘネンロッター
出演 : チャーリー・ダニエルソン、アンソニー・スニード 他

Bad Biology / 2008 America

ジャケット絵から
おバカエログロコメディを想像したんですが、
ブラックに満ちた真摯な作品でした。

7つのクリ○リスを持ち、歪んだ性欲を発散する女。
男を「アソコのエサ」と称し、
野生的なSEXで相手を発作的に殺してしまう事もある。

制御しきれないイチモツを持ち、
意思を持つ股間に振り回される男。
性欲を満足させる事も出来ずに薬漬けになっている。

物語は女の独白調で始まり、
彼女の置かれた特殊な性的体質と環境を徐々に理解。
歪んだ性活は心を蝕んでいくんだなぁ… とか。

一方、男は悶々と日々を過ごす。
薬の副作用と欲求不満で鬱状態が続き、
真面目な性格が人を拒絶する事へと繋がっている様子。

全体的に、この二人の"苦悩"が描かれていて、
哲学的、社会派とさえ言える真面目な仕上がりです。
画的には間抜けな風合いの部分もありますが、
笑えない複雑な心境。
ここまでは泥沼のような重苦しい雰囲気です。

そして後半に二人は出会う。

そしてどっこい、
ここから驚異の展開が巻き起こります。
イチモツがアレしてアレする超B級な絵面へ…

怪奇エロコメディになりそうでならない
絶妙な空気感です。いや、素晴らしい。
ここからのクライマックスが愉快かつ不安でいっぱい。
ネタバレも出来ないので、是非、観て頂きたいですね。
まぁ、馬鹿エロくて面白いですよ。
眉はしかめてしまいますが。

エロもグロもあまりどぎつくはなく、
異形の赤ちゃんなんかはCG感丸出しの安心設計です。
(ショックを受ける人も少なくはないと思いますが)

あまり多くを語れない必殺の作品で、
合わない人にはトコトン駄目な不条理なものに
思えるかもしれません。
しかし… 全編を通して苦悩とやるせなさに満ちた
かなりの秀作だと思います。

恋人同士で観ると意外と
愛が深まったりするかもしれませんねぇ。
んー、どうでしょう。

☆見所としましては

チン○ンの動きとか立ち居振る舞いでしょうか。
床とか壁とか突き破って襲いに来ますよ。

個人的には…
薬の売人宅に居たジャンキー女が良かった。
罵声を吐きまくる迫真の演技に、
彼女の探している「ジミージグ」が超気になります。

☆総評としましては

★★★+0.2 / 真面目になんじゃこりゃぁ。

で、ございます。

前半は重く、後半はとんでもない。
だけど全体的には実に纏まっているという…
監督さんの技量の高さが伺える気がします。

性欲に振り回される主人公二人の様に、
見ているこちらも思うツボに呆気にとられますねぇ。

いや、素晴らしい完成度。…なのかどうなのか。

最後の最後にあんなオチが…
いやぁ、とことん。もぅね、とことんですね。

決してお勧めはしませんが、
一度は観ておいて損はな… ないとも言い難いですが、
とても面白かったです。
どこもかしこも構図が上手い。

記憶に残る唯一無二の秀作。

しかし喘ぎ声の多い映画だ…

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2012年08月19日

フィースト3 -最終決戦-



監督 : ジョン・ギャラガー
出演 : ジェニー・ウェイド、チェルシー・リチャーズ 他

Feast 3: The Happy Finish / 2009 America

さて、前作の続きです。
まんま、2ラストの続きのシーンからの始まり。

1→2→3と順調に破綻、ランクダウンしていきますね。
それもまた良し。

今作でも刺青赤毛女が活躍するので嬉しい。
新キャラも続々と登場です。が、
三作目ともなるとキャラの扱いが実に雑になっていて、
それも結構先の展開が詠めてしまうので、
1や2の新鮮味はなくなってしまいましたね。

いたしかたなし。

今作の雑な面はキャラだけでなく、
映像やラストまでも非常に粗雑で見づらい印象。
ストーリー等はこの際どうでもいい訳ですが、
なにをしているのか悩んでしまう様な映像演出は
ちょっといただけませんね。

「予測不能!でも、単純明快!!」

ってのが、このシリーズの魅力だったな、と。

今回もグロ表現はそこそこ派手ですが、
ちょっと痛々しい表現が多かった気がします。
キャラに思い入れが出来てしまっているので、
お気に入りが痛苦しそうだと良い気分ではなく…
なんとも顰めっ面になってしまいましたね。

うーん、どうも爽快感がない。

前作までは
良い意味での裏切りやぶっとび感がありましたが、
3ともなると全てが裏目になっている気がします。
いや、単純に完成度が落ちている、という事でもあり。

1→計算された裏切り感!
2→まぁまぁ楽しめる悪ふざけ感。
3→なんだかよくわからないグチャグチャ感

と、まぁこんなかんじですかねぇ。
特にテンポが目に見えて悪くなっています。
んー、シリーズを通して見るならば、
これはこれで味があって面白いかも、ですがね。

とにかく雑。いろいろと雑です。
前作、前々作とは別の意味での超展開(別種の敵)が
あるのが特徴、といったところでしょうか。
なんかゾンビっぽい集団が襲ってきますよ。

うーん、見事な尻窄み作品でした。とは言え…
フィースト・シリーズとしては駄作の3ですが、
単体で考えた場合にはなかなかの佳作だとも思います。

ちょっと期待が大きかったですね。
もっとニュートラルに見るべきだったかも。
忘れた頃にまた見てみます、うん。

☆見所としましては

キャラクター性を楽しむのはいかがでしょう。
やっぱりみんな魅力的ですよ。
お気に入りの生存を祈ってみたりしましょうね。

まぁ、どんどんとアレなんですが。

☆総評としましては

★★+0.6 / はちゃめちゃグダグダ

と、させて頂きました。

期待した完成度ではなかったですが、
いろいろとレベルが高いのは確かですね。
路上にゴミの様に転がっている遺体がとても良かった。
「ぶっ壊れてしまった世界」って感じ。

んー、そう。個人的には…
今作ではとことん王道を進んでみて欲しかった。
それが最大の裏切りになったと思うんですよね。
そして最後でまたドーーンッ!と裏切る、と。

いや、これはただの個人的な好み、願望ですが。

なんだか少し厳し目の感想になってしまいましたが、
「フィースト」はとても名作なシリーズですね!
お気に入りになりました。
あまり一気には見ず、
ちょっとずつ間を空けて視聴する事をお勧めします。

ゴアグロな映像表現がかなり大胆でハイレベル。
そしてどこか楽しげな雰囲気なんですよ。何故か。
それが一番の特徴ではないでしょうか。

2012年08月08日

地底からの侵略 人類VSエイリアン



監督 : トミー・ブランズウィック
出演 : ダニエル・ボールドウィン、ジェイムズ・ルッソ 他

BORN OF EARTH / 2008 America

ジャケットから超の付くC級グダグダ作品かと…
予想外にしっかりとした完成度でした。
まぁ、嘘ですけど。

冒頭から説明文の登場。
「地底には古来よりエイリアンが潜んでいる」
的な。非常に簡潔でわかりやすいですね。
まずはこれを踏まえましょう。

幸せな一家の日常を突如として襲撃したエイリアン。
子供達を連れ去られたダニーは五年の時を経て
再び町に戻ってきた…

ってな感じで、
このお父さんはずっと調査を続けていた様子です。
そして敵の正体に目星を付け、
「今夜、この町に惨劇が起こる…」と。
そこで義妹と姪っ子を守るために奔走するわけです。

結構のんびりと。

物語の前半はしつこいくらいに会話劇が続きますが、
相手が代わったりロケーションが変わったりで
なかなか上手く飽きさせずに見せてくれます。
演技がナチュラルかつしっかりとしていてとても良い。

ロケーションと画作りはありふれていて新鮮さは無い。
ただ、地底エイリアンが姿を現すとハラハラしますね。
「怖い」とかじゃなくてですね…
動きが超人間なんですよ。コスプレ怪人的な雰囲気で
とても良いです、稚拙です。
その稚拙っぷりが見ていて心配になると言いますか。

襲い襲われ超大根(笑)

いやぁ、いいですよー。
これぞB級の安心感。大袈裟な音楽もナイスです。
全体的に微笑ましい感じの恐怖やピンチで、
ゴアグロな描写もなんだか楽しそうです。

とにかく、敵の化け物が出てくれば出てくるほどに
安っぽい作品になっていくのは悪くない駄目さです。
普段の演技が上手いだけに、
いわゆるギャップ萌えってやつですね。

後半からオチまで
非常に「なんじゃそりゃぁー」な展開になりますので、
退屈と言えば退屈ですが、
脱力して楽しむ事をお勧めします。

☆見所としましては

もうね、クリーチャーの挙動ね。
紳士的なんでちょっとモタついたりするんですよ。
ほんと、すっごい人間的な動き。
いや、人間感丸出しの安心感です。

☆総評としましては

★★+0.4 / 育ちの良い模範生って感じ。

非常に行儀の良い作品なので、
ホラー、微ゴアグロが初心者だと言う方や
子供さんなんかにもいいかもしれませんね。

うん。かるーく楽しめました。
なにひとつとして解決しないぜぇ?


(追記)

この作品、シチュや展開が
恐ろしくゾンビに向いていると思うんですが、
何故に地底からのエイリアンなんて捻りを…

いや、ほんと。
ゾンビに置き換えて観てみると凄く良いですよ。

2012年07月27日

フィースト2 -怪物復活-



監督 : ジョン・ギャラガー
出演 : ジェニー・ウェイド、ダイアン・ゴールドナー 他

Feast 2: Sloppy Seconds / 2008 America

前作からの正当な続編。
馴染みの登場人物もチラホラと…

相変わらず先の詠めなさは健在で、
"なんてこった!"のオンパレードです。
最低の展開と絵面を惜しげもなく投入した
実にスペシャルな逸品。

内容は前作のネタバレになっても困るので割愛。
と、言っても…
立て籠もって逃げて殺されて、
立て籠もって死んじゃって逃げて頑張って。
みたいな感じなのでアレですが。

登場人物のキャラは濃く、それぞれがとても魅力的。
特に赤毛の刺青女と前作の裏切り者のあの人。
この二人が見たくて何度も観てしまいますねぇ。

序盤は前作の"ツケ"を上手く利用して展開し、
後半にはまぁ"ケツ"が目立っていますが
どうでもいいですね。すみません。

スケールはほんのちょっとアップして、
ロケーションは町に。クリーチャーは集団発生。
って感じで。

映像はエグく、グロく、汚い。
なんて言うか、こう、ゲロまみれですね。
お食事中の視聴はお勧め出来ません。

※特殊メイクのレベルはやはり高く、
時々、意図的なのかチープにもなります。
なんかホッとするよね。うん。

所々でサイケだったりバカっぽかったりの
映像が挿入されるんですが、
これはちょっと狙い過ぎだと思いました。
まぁ、これも息抜きですね。たぶん。

前作との最大の違いはホラー要素がかなり薄い事。
うん、ちょっとドキドキしますが怖さはないですね。
敵が少し弱くなっている事もあって、
おふざけの出来る余裕と言いますか、
ヴァイオレンス・ゴアグロ・コメディって感じ。
…の割には緊張感があるので、なんか特殊な環境です。

視聴する際の注意点として…
汚物感の強い映像もそこそこ多いですが、
タブーへの真っ向勝負がお好きなようで、
その点ではやはりダメージを受けますね。
まぁ、ちょっとだけ。
ただ、基本的に明るい雰囲気で進行する場面が多く、
あまり尾を引きません。
苦手なシーンはさらっと受け流してしまいましょう。

んー、これがシリアス路線だったら…
それはそれで凄い作品にはなりそうです。

最後が投げっ放しジャーマン風に終わるので、
これは続編に期待せずにはいられません。
次はどう攻めてくるのか・・・
いや、楽しみです。

☆見所としましては

とにかくセオリーをぶっ壊したがる構成ですね。
細かな粗も大きな粗も意に介さず、
「こうやりたいんだよ!」
を突き進む手腕はお見事です。

そして画作りは上手い。
劇場の大画面を意識した映像だったと思いますね。
まぁ、本国では上映がなかったらしいですが。

あと、突然のおっぱい要員化には驚いた。
意外なタイミングすぎて、めっちゃ見ちゃいましたよ。
思う壷だねぇ。

☆総評としましては

★★★+0.1 / ひっくり返る面白さ。

予測不能のはちゃめちゃな展開とアイデア。
B級としても実に個性的な作品ですねぇ。
視聴者と制作側のガチンコバトルって感じで、
サービス精神は旺盛かつ捻くれている模様です。うん。

これぐらい上手く無茶をしてくれると面白いですね。
好きです、このシリーズ。

完結編では、はたして…?


(追記)

原題のサブタイトル"Sloppy Seconds"には
「日陰者」「脇役」「B級」という意味と、
「二番目の性交相手(一番目の直後に)」の意味が。
どちらもこの作品に合った言葉だなぁと感心しました。

続編(二番目の〜)で前作の余韻をかき乱す、的な。
デリカシーの無さがよく現れていますねぇ。

2012年06月24日

メガ・パイソンVSギガント・ゲーター



監督 : メアリー・ランバート
出演 : ティファニー、デボラ・ギブソン 他

Mega Python VS. Gatoroid / 2011 America

怪獣映画風のジャケット写真に、このタイトル。
C級感満載のワクワクがありますね。

内容は期待通りのグダグダっぷりで、
大量発生した巨大蛇を退治するために
超巨大ワニを生み出して戦わせよう、と。
そしてお決まりの人が襲われる展開へ。

タイトルに"VS"のあるB級作品の基本として
「全然"VS"じゃないじゃん!」なんですが、
この作品ではしっかりと"VS"していまして、
それは蛇とワニではなくてですね…
「蛇好き貧乳女VSワニ側巨大乳女」って感じです。

この二人に華がないことといったらアナタ。
もちろん演技も超アレですよ。

いいね。いいよー。

作品全体の雰囲気は良く、
意外にも高画質な映像や撮影のロケーション、
酷いながらも多用されまくりのCGには
かなりの予算を使ったのではないでしょうか。
その分、配役に無理が出たのか
役柄のハマってなさぶりがなかなかのものです。

いやぁ、大事なとこほど超ダイコン(笑)
CG相手の演技って難しいんでしょうねぇ。

しかしながら、
監督さんの構成力にはセンスを感じますし、
脇役さん達にも魅力があります。

無理のある発想と大根役者にキョトンとする導入部
コメディ色が少しだけ強くなり、間延びした中盤
なにもかもが破綻していくはちゃめちゃな終盤

いいですね。これぞB級作品の王道です。
ある意味では安心して見られるナイスなクオリティ。

※前半でグロい映像を頑張っている部分がありまして、
なかなか生々しいバラバラ死体や生首が。
蛇皮のテラテラなんかもありますので、
苦手な方はご用心下さい。

☆見所としましては

やはり「なんじゃそりゃ感」でしょうか。
納得のいかないグダグダっぷりは筋が通っています。
の、割には意外と退屈しないのも良い。

あと、アレですね。
ヒロイン二人がおばさんっぽくて逆に新鮮さを…

いや、別にそうでもないですね。

☆総評としましては

★★+0.5 / 悪かない。悪かないよ。

と、なりました。
グダグダな中にお約束っぽいシーンも紛れていまして、
風刺の様なものを感じるんですが、多分関係ない。

お色気を全く感じなかったのは潔いですね。
まぁ、個人的には少し残念ですが。

ともあれ、B級娯楽作品としては、
とても良く出来たC級感だと思います。
うん、この路線で是非とも継続して頂きたい。

ただ、まぁ、
別に面白くはなかったですね。うん。
だけど嫌いじゃぁない。
続編系があれば、また見てみると思いますよー。



YouTube - Mega Python VS Gatoroid Official Trailer