2011年10月28日

処刑山 -デッド卐スノウ-



監督 : トミー・ウィルコラ
出演 : ヴェルガール・ホール、ラッシー・ヴァルダル 他

Død snø / 2009 Norway

ノルウェー産の珍作ゾンビ(?)映画。
出てくるゾンビはナチス軍。
拳やナイフで語る、ゾンビの風上にも置けない奴ら。

- あらすじ -

雪山に遊びに来た男女のグループが襲われるお話。

前半なんかはまんま殺人鬼映画の作りですね。
13日の金曜日的な、教科書に習いましょう、と。
こも辺のダルさは後半とのギャップのためでしょうか?

映像はシンプルで独特。と、いうかなんか古臭い。
日本の古典ドラマの様な雰囲気ですかね。
夜の部分は暗過ぎてさっぱりわかりませんが、
後半は明るい白銀世界での血みどろ合戦になります。
うんうん、がんばりが見えて良いですね。
白い雪と赤い血のコントラストがキレイです。

いや、ゾンビ側も真っ赤な血を噴き出してどうする。

元気ハツラツ、ダッシュ系ゾンビなんですが、
雪山では足を取られて、うまく走れませんよね(笑)

一応はホラー・コメディという事らしく
所々にズッコケシーンがあっても
笑いの感性が日本人とは違うのか、
どうにも、少しスベり気味です。
でもナチス・ゾンビの絵面はユニークで良かった。
なにか戦隊ものを思い起こさせましたね。和む。
ちょっとバカっぽいのが
この作品のナチス像なんでしょうか。
軽い皮肉なのかなぁ。それっぽいセリフもありますし。

まぁいいや。

スプラッタの表現はまぁ、がんばっている方です。
が、臓物の作りが安っぽく、妙に安心感があります。
顔が真っ二つに割られるシーンでは
ズルっと脳みそが落ちるんですが、
そこが残酷描写のピークですね。
あとは噛みちぎったり切り裂いたりがチラホラ。

と、まぁ人側の殺されっぷりは普通な感じ。

なんですが、
ゾンビ(?)側の殺られっぷりには特筆すべきものが。
壮絶と言うか、いっそ爽快と言うか。
クライマックスは主人公達の反撃が半端ないですね。
武器持つと強いなぁ、君たち(笑)
ナチス・ゾンビも負けていられませんね。
どっちが殺人鬼集団かわかりませんよ?
ここはスカッとすると言うよりは少し笑える感じ。

うん、楽しかった。

ただ、この作品の音楽は非常に良くない。
全編通して邪魔になってしまいましたね。
曲の場違い感が凄いです。うーん、残念。
コメディにしろホラーにしろ、
映像を盛り上げる音楽の使い所は大事ですなぁ。

監督さんは映画好きっぽいですが
まだまだ発展途上の練習中といった所でしょうか。
ノルウェーの個性も感じられる作品でしたし、
今後に期待!です。

☆見所としましては

ナチス・ゾンビは一見の価値あり。
軍服ゾンビで統一されているのは物珍しいですよね。
いや、ゾンビと言うよりは"死に損ない達"なんですが。
殺られっぷりがいいですよ。

☆総評としましては

★★+0.8 / 僕は意外と好きですよ。

面白いか?と聞かれると少し首を傾げますが、
少し変わり種の珍作ゾンビ・ムービーという事で。

雰囲気は結構ホラーなので、
コメディ目当ての方にはお勧めしません。
失笑するツッコミ所は結構多いですがね。

しかし、何故?
DVDのジャケットをナチス・ゾンビにしなかったのか。
いい味出してるのになぁ。



YouTube / 処刑山 デッド卍スノウ 予告編
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2011年10月13日

ハウス・オブ・ザ・デッド2



監督 : マイケル・ハースト
出演 : エマニュエル・ヴォージア、エド・クイン 他

House of the Dead 2 / 2005 America

前作が予想よりは楽しめたので
調子に乗って続編を見てみました。

前フリは若者達のホームパーティーから。
そんなに仲良く騒ぎたいのか、アメリカンよ。
そしてちょっとバカっぽいオープニング開始。
前作と同じノリで行くのかと思ったら
メインキャストがオープニング後に登場してきました。
若者はゾンビ発生のきっかけ役だった様です。
(それとおっぱい要員)

主役の二人は対ゾンビの特殊エージェントの模様。
この辺、原作っぽくていいですね。
設定的にもリンクしてるんじゃないでしょうか。
この二人に特殊部隊を加えて話が展開するんですが、
登場人物みんなに華があり、演技もイケてます。
前作に超不足していた部分なので、これは意外。
他にも音楽や映像、グロ表現やゾンビ描写など、
全てにおいてレベルアップした仕上がりに拍手です。

が、
後半に進むに連れ、色々と雑になっていきます。
(戦闘シーンや無理のある展開など)
ストーリーは
「最初のゾンビを見つけてワクチンを作る」な訳ですが
一度手に入れた血液サンプルをあっさりと失って
もう一度ふりだしに戻るという、まさかの引き延ばし。
その意味不明な部分を省略してまとめれば
バイオ(映画)より名作なゾンビ映画になったんじゃ?
うーん、惜しい。

全体的には真面目に作られた良いゾンビ作品ですが、
前半を色気で釣って、後半を引き延ばすという
B級の得意技が悪い方に作用してしまったという感じ。
妙に前半の出来が良く、華があるキャストもあいまって
見ているうちに期待値が上がりすぎたのかも。
とはいえ、
B級作品としては十分な完成度だったとも思います。
うん、そこそこ面白かったなぁ。

☆見所としましては

キャストの華。結構人数が多いんですが、
それぞれに見せ場のシーンがあって良いです。
嫌われ者の兵士役の人は真の主役でしょうか。

あと、おっぱい。
いや、冒頭のお色気シーンは別にアレなんですが
撃ち殺したトップレスゾンビと
ツーショット写真を撮るという名シーンがあります。

そして、
超傑作ゾンビドラマ「ウォーキング・デッド」の
衝撃的なあのシーン(臓物塗り塗り)がありました。

おぉー。

いや、WDほどの衝撃や完成度はありませんが。

☆総評としましては

★★★+0.1 / あれ?意外な完成度。

前作とは全くの別物に路線変更。
真面目だし、ちゃんとホラーテイストです。
いやぁ、引き延ばしさえ無かったら・・・

惜しい!まぁ、また見ます。



YouTube / ハウス・オブ・ザ・デッド2 オリジナル予告
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2011年10月09日

ハウス・オブ・ザ・デッド



監督 : ウーヴェ・ボル
出演 : ジョナサン・チェリー、オナ・グローアー 他

House of the Dead / 2003 America

SEGAのアーケード・ガンシューティング
「ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド」が原作、らしい。
内容的にはほぼ無関係なんだと思いますが
ゲームが原作、というのを強く押し出した、
なかなか異質の仕上がりの作品でした。

CAPCOMがバイオハザードの映画化で大ヒット
ならば・・・、と思ったかどうかは知りません。
原作ゲーム同様の格の違いは感じますね。
格、というか予算というかセンスというか。
B級好きにはこちらの方がグッと来るかもしれません。

ストーリーは超ゲーム的で好感。
いや、全然おもしろくはないですよ。
「ゲームにすると面白いかもしんない」
そんな表現がしっくりくる程度の内容です。

-あらすじ-

女目当ての男性陣とお気楽ビッチーズが
いわく付きの孤島で野外パーティーをやってたら
なんかゾンビみたいなのが出て来てキャーっ!
後から島に着いた奴らもギャー!
でもなんかいっぱい武器が出て来てウラーっ!!
黒幕出て来てトリャーっ!

以上。

演出は様々な映画から取って付けた様な印象。
トゥームレイダー、マトリックス等々の映像的な
パクり演出を低予算でがんばってます。うん。
ただ全体的にはおそろしくまとまりが無い。
そこに意味のわかり難い原作ゲームの映像を
サブリミナル調に入れ込む、という非凡なセンスです。

いや、これは悪い意味で。

ゲームの宣伝のためとか
なんかそんな事情があるのかもしれませんねぇ。
失敗ですねぇ。
そんなカットを入れなくてもゲームっぽい雰囲気は
非常にうまく出ていたと思うのですが。
そのへん、ちょっともったいない。

そしてゾンビの描写はあまり良くない。
(メイクと造形はなかなか良い)
原作同様、クリーチャーな表現ですね。
走る、跳ぶ、泳ぐ、武器を使う、集団。
後半は特に「ヤられるために出て来ます」的な。
ガンシューっぽい登場の仕方のシーンは少しニヤリ。
グロは控えめ、最後だけ。

戦闘シーンにはかなり力が入っていて、
この作品のメイン・イベントとなっています。
活発に襲ってくる大量のゾンビ達に
主役チームが横一列で銃を乱射するシーンがグッド。
個々に複数のゾンビをボコっていく様子も
何故かのストップモーションでなかなか魅せてくれます。
うんうん、これは意外な名シーンですよ。
ただ、ちょっと長くてクドい。

そんなこんなでそこそこ面白いんですが、
登場人物達の行動原理があまりに意味不明で
見てて少しイライラしました。
そんなに細かい事は気にしない派なんですがねぇ。

とにかく言えるのは
この映画を元にゲームを作ると面白いんじゃないか。
逆に。って、事ですかねぇ。

☆見所としましては

ゾンビのジャンプ力が凄いです。
なんだそのワイヤーアクションは。
うーん、このゾンビの動きは珍しい。

あと、銃の命中率が半端ないです。
全員が元殺し屋かなんかかもしれませんよ。

☆総評としましては

★★+0.8 / 意外と面白かった。意外と。

全く期待せずに見たおかげで(失礼)まぁまぁ。
集団戦闘のシーンは一見の価値ありですね。
うん、そこだけ時々見る事にしますかね。

いろんな映画の要素をパクったりはしていますが
ゲームの雰囲気をなんとか表現した監督はお見事。
制作の苦労が垣間見える様な気がします。
いや、がんばった。

あぁ、でも音楽はぜんぜんダメ。ぜんぜん。
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2011年09月08日

バタリアン リターンズ



監督 : ブライアン・ユズナ
出演 : ミンディ・クラーク、J・トレバー・エドモンド 他

Return of the Living Dead 3 / 1993 America

えらく路線変更しましたねぇ。
今作はシリアスな悲恋モノに仕上がっていました。

バイク事故で恋人を死なせてしまった青年が
シリーズお馴染みのガスを使って彼女を蘇らせてしまう

というお話。

1作目を見た事がある人ならご存知だと思うんですが、
"蘇る"と言ってもだんだんと死んでいくんですよね。
体には痛みが付き纏い、頭は正気を失っていく。
この過程を実に痛々しく描写しています。

うーん、心が痛むなぁ。

1、2作目では軽めに表現されていたおかげで
それほど心苦しくはなかったんですが、
今作では重く、シリアスになっています。

ヒロイン役の彼女がかなり美人さんなんですが
自分は化物役なんだ、というのを
非常に良くわかって演技していますよね。
自傷するシーンなんかは痛々しくて悲しいです。

青年の心の弱さ、彼女の苦悩、苦しみ

定番、とも言えますが、ゾンビ作品では
永遠に語られるべきテーマじゃないでしょうか。
もしも家族や恋人がゾンビになってしまったら?
意思が残っていたら・・・

うーん、心が迷うなぁ。

全体としては少しテンポが悪く、
無理のある展開もちらほら。
急ぎ過ぎる部分もあれば、間延びするところも。
その辺は少し残念ですが、
狙いはしっかりとやりきっていますので
完成度としては十分じゃないでしょうか。

「バタリアン」というシリーズに
期待していたものとは少し違いましたが、
これはこれでまぁ、見応えのある作品だと思います。

☆見所としましては

メインテーマを素直に楽しみましょう。
彼と彼女の心理描写もわかり易くていいです。
グロさもそこそこ強く、
見てて痛そうなシーンが多いので、子供にはちょっと。

☆総評としましては

★★+0.8 / 痛々しい。

雰囲気がゾンビ映画じゃないんですよね。
クリーチャーかエイリアンか。
なんとなく「ザ・フライ」を思い出しました。

ヒロイン見たさにまた視聴すると思います。



YouTube / Return Of The Living Dead 3 Trailer
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2011年09月04日

バタリアン 2



監督 : ケン・ウィーダーホーン
出演 : マイケル・ケンワーシー、マーシャ・ディートレイン 他

Return of the Living Dead Part II / 1987 America

少しだけトラウマを克服したバタリアン
続編の今回もいやぁーな気持ちで見始めました。

・・・・・

ん?

こりゃ怖くないな。

前作で感じた肌のヒリヒリする不快感がない。
あの感覚、嫌いなんですが・・・
あれがないと実に普通の作品になるんですね。

子供を主役に持ってきた様ですが
この子もゾンビ役の子もひどく演技が下手です。
こりゃぁ緊迫感がなくなるわけだ。

軍が例のドラム缶を落とす→子供開ける
→ガス漏れ→雨→墓地→町にゾンビが溢れ出す

非常にわかりやすいゾンビハザードですね。
この辺がこのシリーズのいいトコです。
ただ、今作は全体的に粗く作られているというか
前作が非常に丁寧に作ってあったというか。

ゾンビのキャラ性もイマイチで
二番煎じ、焼き直しといった感があります。
コメディ要素を強めにしてはいますが
ほとんど、いや、全部スベってますね。

グロ表現は少なめながら
毒々しい描写はなかなかのものです。
上下分割の際の動きはとても素晴らしかった。

ストーリーや登場人物は結構どうでもよく、
楽しめるのは前作との比較が多いところでしょう。
ここはなかなかニクい演出です。
前はこうだったから今回はこう、みたいな。
教科書的に「もうひとつのパターン」を見られます。

前作でゾンビ化していった二人も冒頭から登場し
なかなかニヤニヤさせてくれます。
特にジジイの演技がいいですね。
このジジイといいお医者役のジジイといい
味のある老獪な演技は見ていてとても楽しいです。
若手の方のとぼけたセリフもグッド。

色々と「子供だまし」な面があり、
これ単体で見ると少し駄作になると思いますが
連続で楽しむといいかもしれません。
1作目の不快感を2作目が治めてくれるかも。

とにもかくにも、前作ありき、な作品。

☆見所としましては

「違うパターン」に尽きますね。
1作目を見てないと全然駄目なんじゃないかと。
逆に1作目が好きなら今作も必見、とも言えます。

☆総評としましては

★★+0.5 / 退屈だけど合わせ技で。

続編にありがちな無理なスケールアップがなく
設定を大袈裟にしなかった事に好感が持てます。
いい意味で二次創作の様な作品。

うん、次作も楽しく見られそうな気がします。



YouTube / Return of the Living Dead Part II Trailer
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