2014年10月24日

シー・オブ・ザ・デッド



監督 : Rodrigo Aragão
出演 : Marcelo Castanheira, Mayra Alarcón

Mar Negro / 2013 Brasil

少し珍しい(?)ブラジル産のゾンビ作品です。
監督さんは「ゾンビ沼」「吸血怪獣 チュパカブラ」等で
新進気鋭と言われているらしい方だそうで。

はて・・・ そうなんでしょうか。

タイトルからして海で起こる感染パニック劇・・・
かと思いきや、舞台は冒頭以外のほとんどが陸上。
それもほとんどが娼館(という名の場末のスナック)で
"海上で逃げ場のない恐怖"に期待してはいけません。

要は海から発生したウィルスで村がやられるわけですが
そこに至るまでが長い!無駄に長い!無駄に暗い!
登場人物にもあまり華は無く、、、
誰を見ていいのかがさっぱりわかりません。

ここまでで十分に伝わったかもしれませんが
残念ながらあまり面白い作品ではありません。。。
全てがとっ散らかっているので
見る側も散漫になってしまいますね。
ブラジルの映画は発展し始めたところなのかな?
と、思ってしまう次第です、はい。

特筆して見るべきところも特に無く・・・
なんですが、ネタバレの方で無理やり書いときますね。

とりあえず・・・

海で謎のグチャグチャ生物→よくわからない人物関係
→スナックがオープン→人集まる→感染わっしょい

だと思って頂ければ・・・
もう想像だけでいいかもしれませんね。
あまりにも、スピード感が・・・ ない!

☆見所としましては

おそらく初めて見る(?)大物ゾンビの登場ですね。
ただ、ここも描写が散らかっていて今ひとつでした。
なんとか想像力で補完していきましょう。

特殊メイクや血糊はとても頑張っていますが
使い方がちょっとグチャグチャ過ぎて勿体無い。

☆総評としましては

★+0.5 / 詰め込みグダグダの失敗例を見た

そんなところです。
正直、あまり感想も浮かばないので
ネタバレ(↓)でもう少し愚痴っておきますね。

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ネタバレ
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2012年10月09日

デッドマンズ・プリズン



監督 : ピーター・マーヴィス
出演 : グリフ・ファースト、ベイ・ブルーナー 他

DEAD MAN'S PRISON / 2005 America

たぶん最初の原題は「DEAD MEN WALKING」
実にありふれたシンプルなタイトルですね。
(似たタイトルの作品が多いので
便宜上、使われなくなったのだと思います)

舞台は刑務所。凶悪犯御用達の様子です。
…の、割には警戒が緩いですが。
物語の雰囲気は陰気で殺伐としていて乱暴。
事態の"収拾がつかない"様子が上手く出ています。

おそらく、ですが… この作品の発想は
「刑務所で暴動を起こすのがゾンビ(感染者)だったら」
の一点に尽きるんじゃないでしょうか。

あらすじも実に単純。

感染者入所→刑務所内パンデミック→荒れ狂う!

って感じです。

それらしい脚本もあるにはあるんですが
残念な点として、人物の描き方が非常に甘い。
それぞれにしっかりと見せ場がある、はずなんですが
どうにも感情移入が出来ないので
微妙な場面になってしまいます。

うーん、やりたい事はよくわかるんですよねぇ。
でも構成が結構いいかげんなので
なんだかとっ散らかった印象を受けてしまいます。
ずーっとバタバタしているのにスピード感はない…

ゴアグロ表現はめちゃめちゃ頑張ってまして

吐血ビチャー!散血ビッシャー!
顔面グッチャー!内臓デローン、ブシュブシュ!
手足がブチブチブチブチー!

みたいな。
まぁちょっと大袈裟に書いてますが。

特にハラワタの引き摺り出しシーンの多さが…
「いや、もぉええわ!」ってくらいにあります。
うん、画的にはかなりイケてますよ。

※ちょっと気になるんですが、例えば
顔面を撃ちますよね?んで顔面がグチャっとしますね?
それを倒れた後にわざわざもう一回映す…
みたいなシーンが結構多いんですよ。
「特殊メイク万歳!見て見て!ここ凄えだろ!?」
って主張がちょっと鼻に付くんですよね。
テンポの邪魔をしているのがもったいないかなーと。

ゴアパターンの少なさも低予算の宿命ながら、
あまり繰り返されると
必要性を感じなくなってしまうわけでして。

この作品でとにかく見せられるのは

・吐血をぶっかけられて感染が拡がる
・ひたすら感染者を銃で撃つ
・ハラワタ引き摺り出し
・狭い通路と小分けされた部屋

といった所でしょうか。

こうピックアップすると良い要素ばかりですが
ひたすらに足し算でクドい。
他にも首を傾げるシーンがちらほらありまして、
脈絡の無いそこをバッサリとカットして
もう少しタイトに、ストイックに仕上げて欲しかった。

役者さん達は妙にこなれた演技で魅力あります。
時々大根なシーンを挟むのはご愛嬌、という事で。

いや、なかなか見応えはありましたね。
面白いところも十分に。うん。
なんだか否定的なレビューになってしまいましたが、
それだけの期待が持てた作品でした。惜しいぜ。

☆見所としましては

感染者の挙動がやたらと粗暴で
まさに囚人が感染したって感じが良いですね。
悪く言うと雑なんですが、
これはこれで作品の雰囲気にぴったりで納得出来ます。

最初の感染者の人は上手かったなぁ。
一番の見所がこの人が発症する時の演技かも?

それとやっぱりゴアグロですね。
なんというか、真似の出来そうな特殊メイクが
個人的に非常に参考になりました。ありがたい。

☆総評としましては

★★+0.5 / 頑張った分、盛り過ぎた。

んー、なんだか勿体無いなぁーという感想。
編集し直すだけでもかなり良くなりそうな…
良い要素がたくさんあるだけに
詰め込み過ぎて纏まらなかったんじゃないでしょうか。
結果、やり過ぎて粗が目立ってしまった、と。

惜しい。実に惜しい。
リメイクか再編集版があればまた観てみたいですね。

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ネタバレ
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2012年09月15日

レック/ザ・クアランティン



監督 : ジョン・エリック・ドゥードル
出演 : ジェニファー・カーペンター 他

QUARANTINE / 2008 America

先日レビューした傑作POV「REC」のリメイク作品。

ストーリー、セリフ、オチなどはそのままに、
少し衝撃的なシーンを足しただけ。

予算が大幅アップ!とか
豪華出演人で華のある映像に!とかは
全くないんですね… うーん、
変わったのはスペイン語から英語になった事くらい。

正直な感想を申しますに

「なんでわざわざリメイクしたのさ?」

と。

「余計な事すんじゃねぇ!」

と。

原作の方は無駄を削ぎ落とし、
タイトな完成度が群を抜く仕上がりでした。
どっこい、本作はと言えば…

まず第一に臨場感がない!

まぁこれが全てなわけですが、
同じ作りでもこうも出来が違うのかと感心しました。
いや、嫌味ではなく素直に原作が凄いと。
なんというか、
「POV手法で撮ってるB級映画」感しかしません。
この差はなんだろう?
画質?演技?細かな演出でしょうか?
原作を見た直後に見たせいもあるとは思いますが、
画面の中の他人事でしかないんですよねぇ。

そして言語。

あの捲し立てる様な
スペイン語が切迫感を煽っていたのに…
英語になってしまい、どこか冷静なんですよ。
えぇ、役者陣が。
セリフを足してでも間を埋めて欲しかった。

登場人物の存在感も原作に及ばず。
なんとなくただの「ゾンビ化要員」だと
感じさせるのが致命的ですね。愛着無し。

追加のゴアシーン自体は出来も良く
原作にも欲しかったと思わせる程ですが、
実際にはテンポの邪魔をしてしまい
あまり効果的ではないかと…
確かに見たかった絵面ではあるんです。
でも、それは他の作品でやってもらえればいい。

あと、なんだアレ。
感染と症状に既存の病名を当て嵌めるんじゃねぇ!

外の包囲の様子も映し過ぎ。
もっと閉塞感を大事にするべきだ。

うーん、どうにも不満な点が目立ちます。
もしこちらを先に見ていたら、どうだろう…
結構好意的な感想になったとは思います。

単品で見るならば佳作、リメイクとしては駄作。
そんな感じでしょうか。

☆見所としましては

原作を先に見る事をまずはお勧めします。
その上で、追加のシーンを楽しめばいいかなぁと。
最後のシーンの演出が少しだけ変わっていましたが、
これはなかなか良かったと思います。

☆総評としましては

★★ / 全ての要素が劣化している。

辛口、毒舌気味の厳しい感想となりました。
これはリメイク作品の宿命だと思いますが、
今回は原作の完成度が高過ぎた!

商業的なもの以外にリメイクの意義を感じず、
本家「REC」の奇跡的な完成度を再確認しました。
二作を比べてみることで、
大事な要素が見えてくる様な気がします。

原作側にプラスの宣伝・経済効果があったならば、
それはとても素晴らしい事ですね。うん。

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2012年09月12日

レック



監督 : ジャウマ・バラゲロ
出演 : マヌエラ・ベラスコ、フェラン・テラッツァ 他

REC / 2007 Spain

前評判では聞いていたものの、
予想を上回る素晴らしい完成度!
ちょっと苦手だったPOV(主観視点)作品の
悪いイメージを払拭。

物語は消防署の夜勤を取材するところからスタート。
ここを意外とじっくりと描写していて、
カメラ撮影での視点と状況に慣れさせます。上手い。
そして通報が入り、出動。
一棟のアパートに駆け付けたカメラが写したものとは…

POVとしての自然さがまず素晴らしく、
少しも違和感を感じさせません。それどころか
これは本当にドキュメンタリーなのではないかと
錯覚するほどに没頭してしまう、このリアリティ!

狭いアパートメント内での感染劇、殺戮劇ですが、
外を警官隊(軍?)に封鎖される事によって
そこに大きなスケール感を感じさせている点も見事。

物語のテンポも文句なし、緩急をつけた導入部から
一気に加速するパニックの状況。
迫真の演技、計算高いカメラワーク、
ヒステリックな音と声。そして感染者の姿…
どれもが完璧に調和、といいますか主張しあって
完成された世界観に飲まれますね。

自分もそこにいるかの様だ…

少人数ながらパニック感は凄まじく、
スペイン語の捲し立てる様な会話劇がさらに煽ります。
緊迫と疾走、そして絶望感…
閉所と暗闇の恐怖に等身大のゴア表現、
見事なまでに無駄を削ぎ落とした物語の仕上がり。

どれをとってもこれほど完成度の高いPOV作品は
他にちょっと思いつきません。

語るだけ野暮になる傑作ですので、その目で是非。

☆見所としましては

ヒステリックなパニックに陥る住人たちが良い!
作中のインタビューに答える姿も実に自然で
犠牲になる瞬間のハッとする感覚… 無情。

感染者の姿は実に存在感があり、恐怖。
凶暴で得体の知れない、かつては人間だったもの。

カメラの写し方、画の作り方が本当に熟練された
計算高い構図とシーンになっていて、
その一部分一部分を切り出しても素晴らしい。
紛れもない"天才"が作り上げた恐怖の芸術品。

☆総評としましては

★★★★ / POV作品随一の傑作!

ほぼ文句なしの見事な作品。

"カメラで撮っている事"が必然で、
その条件を全ていい方に使っているのが凄い。
これはまさにPOVパニックホラーのお手本ですね。

いやぁ、面白い!

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2012年09月11日

ストリッパー・ゾンビランド



監督 : ショーン・スケルディング
出演 : ベン・シェパード、ダニエル・ボールドウィン 他

STRIPPERLAND! / 2011 America

原題は「ストリッパーランド!」
邦題に"ゾンビ"を入れたメーカーの方、英断です。

"ストリッパー"の部分が弱い!
露出が多めの衣装… のゾンビはチラホラと。
設定としてはちゃんと使っていて、
それならではのシーンは盛り込まれているものの、
画面にそれが活かされていない。お尻は多い。

いくつもの作品のオマージュで構成されていて、
物語と登場人物は「ゾンビランド」そのもの。
オタク男子一人、タフガイ一人、姉妹が二人。
この4人が最後までパッとしないんですよ、これが。
それも狙っての事だとは思うんですが…

ちなみに物語は…

なんか4人が出会っていろいろ寄り道して、
襲われながらもおばあちゃんの家を目指す。

うん、です。

「ゾンビランド」を見た事がある人はあんな感じで、
ちょっと華が無い風味で想像して下さい。でも、
メジャー作品のあちらにできない事が出来ますね。
それが強みでしょうか。

簡単に言えば、ゴアグロ表現頑張ってます。うん。
ハラワタを引き摺り出し、ビチャビチャと喰う、とか
チェーンソーでゾンビバラバラ、ばら撒き殺法とか
マチェーテ二刀流で首チョンパとか。
まぁなかなかに面白いです。

ただ、あくまでもB級低予算作品ですので、
お金と手間の掛かるグロ部分はそれなりの仕上がり。
モロバレのCGで傷を重ねてる辺りなんか、まぁ。

物語の寄り道は多岐に渡り、
ショッピングモール、カジノ、スターの家、GSなど。
それぞれに見せ場があります。(上記の様な)

カジノではサイコなジジイがストリッパー(ゾンビ)を
飼っていたり実験していたりするのが良かったです。
マッド・ドクター(っぽい素人に見える) 今作の悪人。

スターの家ではモロパクリ
(これはオマージュの域ではない)

GSは良かった。
「ショーン〜」や「ゾンビハーレム」でゾンビの群れに
紛れ込むシーンがありますが、そんな感じで。
相手はストリッパー(ゾンビ)ですから、
こちらも露出して踊らないといけないわけですよ。

で、もう、ココッ!!!

ここの完成度がイマイチなんですよ。
それはつまり…
"露出度"と"スタイル"と"エロス"が足りない!
足りないんですよ… (いや、僕的に。ですよ)

本筋の全ての欲求不満を吹き飛ばして欲しかったなぁ。

全体的に言えるのは「ムードが無い」って事ですね。
ホラーにもエロスにもコメディにもなりきれていない。
残念ながら中途半端だなぁ… と。
そんな風に感じてしまいました。

※コメディというか、ジョークですね。
これが見事に笑えないんですよ。うーん…

ただ、サービス精神は旺盛で、
「トロマ社」の代表、ロイド・カウフマンの友情出演や
「バタリアン」の赤髪パンク女、
リネア・クイグリーの登場。
ゴアシーンでの血糊の量も派手ですし、
内臓いっぱい飛び出すし、
その辺りにはウハウハ感がありますね。

なんと言うか…
「ゾンビランド」のオマージュとして見てしまい、
どうしても比べての完成度に不満が出てしまう。
そこを抜くと結構楽しめる作品だと思うので、
ちょっと勿体無い様な気もしますねぇ。
うーん、惜しい?

☆見所としましては

当初の目的であったお色気はイマイチ。
でも女性ばかりのゾンビ集団はドキッとしますね。
ショッピングモールのガラス越しに見る
ストリッパー(ゾンビ)集団は良かった。

あとは変なジジイが五人も登場しますので、
ジジイフリークの皆さんには必見と言えるかも。

☆総評としましては

★★+0.5 / エロスが足りん!!

何故ポールダンスをしないんだ…

それが一番の感想ですねぇ。
そのポールにゾンビを繋いでたのはわかりますが…
他のシーンでもダンスの熟練度というか、
なんかもう色々足りない感が欲求不満です。

いっそラジオ体操でもいいから
動きを統一してくれれば…

うーん、不満も多く沸く完成度ではありますが、
B級作品としてはむしろ正しいのかもしれません。

決して面白くなくはないんですが、
相手があの「ゾンビランド」ですからねぇ。
とことん裏切って、
もっとハチャメチャにして欲しかった。
(あと、前フリの割にブリーフケースの中身、ヒドい)

本家を観る前には触れてはならない
大事なシーンのネタバレがありますし、
本家を見てからだと、ファンには不満が残る。

ターゲットは
「ゾンビランド」がイマイチ楽しめなかった人。
と、いう事でしょう。納得納得。

あー… もう一回本家を見よう。

目を惹くストリッパー(ゾンビ)さんも居たんですが、
残念ながら扱いが雑。

うーん…
もったいない。実にもったいない。

何故なんだ。

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posted by DM at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ゾンビ映画 / B級