2012年09月12日

レック



監督 : ジャウマ・バラゲロ
出演 : マヌエラ・ベラスコ、フェラン・テラッツァ 他

REC / 2007 Spain

前評判では聞いていたものの、
予想を上回る素晴らしい完成度!
ちょっと苦手だったPOV(主観視点)作品の
悪いイメージを払拭。

物語は消防署の夜勤を取材するところからスタート。
ここを意外とじっくりと描写していて、
カメラ撮影での視点と状況に慣れさせます。上手い。
そして通報が入り、出動。
一棟のアパートに駆け付けたカメラが写したものとは…

POVとしての自然さがまず素晴らしく、
少しも違和感を感じさせません。それどころか
これは本当にドキュメンタリーなのではないかと
錯覚するほどに没頭してしまう、このリアリティ!

狭いアパートメント内での感染劇、殺戮劇ですが、
外を警官隊(軍?)に封鎖される事によって
そこに大きなスケール感を感じさせている点も見事。

物語のテンポも文句なし、緩急をつけた導入部から
一気に加速するパニックの状況。
迫真の演技、計算高いカメラワーク、
ヒステリックな音と声。そして感染者の姿…
どれもが完璧に調和、といいますか主張しあって
完成された世界観に飲まれますね。

自分もそこにいるかの様だ…

少人数ながらパニック感は凄まじく、
スペイン語の捲し立てる様な会話劇がさらに煽ります。
緊迫と疾走、そして絶望感…
閉所と暗闇の恐怖に等身大のゴア表現、
見事なまでに無駄を削ぎ落とした物語の仕上がり。

どれをとってもこれほど完成度の高いPOV作品は
他にちょっと思いつきません。

語るだけ野暮になる傑作ですので、その目で是非。

☆見所としましては

ヒステリックなパニックに陥る住人たちが良い!
作中のインタビューに答える姿も実に自然で
犠牲になる瞬間のハッとする感覚… 無情。

感染者の姿は実に存在感があり、恐怖。
凶暴で得体の知れない、かつては人間だったもの。

カメラの写し方、画の作り方が本当に熟練された
計算高い構図とシーンになっていて、
その一部分一部分を切り出しても素晴らしい。
紛れもない"天才"が作り上げた恐怖の芸術品。

☆総評としましては

★★★★ / POV作品随一の傑作!

ほぼ文句なしの見事な作品。

"カメラで撮っている事"が必然で、
その条件を全ていい方に使っているのが凄い。
これはまさにPOVパニックホラーのお手本ですね。

いやぁ、面白い!

ブログランキング参戦中 ☆ Let's! ポチッとな ☆
 
posted by DM at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ゾンビ映画 / B級
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/58174362

この記事へのトラックバック