2012年09月04日

死人の声をきくがよい



著 : ひよどり祥子(うぐいす祥子)

死人の声をきくがよい

少し大仰なタイトルですが、
内容は古典的な雰囲気の親しみやすいホラー作品で
読み切りの形式の中でメインの筋が少しずつ進む感じ。

霊が見える主人公。
疎遠になった幼馴染が守護霊のように付き添い、
霊的、超常的事件に遭遇するお話。

二人の距離感が実に良い感じです。

霊的、妖怪、サイコと幅広く、柔軟性に富む。
各話の結末には意外性があり、
ストーリーにどこか瑞々しさが溢れているのは、
作者さんの遊び心が
とても良い方向に表れているのだと思います。

絵柄は影が強く、キャラクターは美しい。
耽美、と言いますか… 影があるが故の
女性キャラの魅力が特に素晴らしいですね。
輝く笑顔から病んだ微笑みまで、
とても良い表情とその変貌が見応えあります。

ほんと、素晴らしく魅力的な絵柄ですね。

ゴアグロ表現はなかなか。
内蔵や腐臭の漂う迫力の仕上がり具合。
ここをソフトにも大袈裟にもしないのが
妙なリアリティを生んでいる気がします。うん。

美しさとおぞましさ、狂気と変貌。
暗い様でいて不思議な陽気さがあり、
しっかりと鳥肌の立つ怖さもあるけど尾を引かない。
気軽に世界観に浸れる、とても面白い漫画ですね。
うん、愛しくなる作品。素晴らし〜。

ひとつ「変わり果てた姿」というのが
ポイントなのかなー、と。

続巻も期待しております。
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