2012年07月09日

ゾンビ・ヘッズ 死にぞこないの青い春



監督 : ブレッド・ピアス、ドリュー・T・ピアス
出演 : マイケル・マッキディ、ロス・キダー 他

DEADHEADS / 2011 America

監督・脚本はゾンビ界の寵児、ピアス兄弟。
「死霊のはらわた」でSFXを担当した
バート・ピアーズを父に持ち、
同作品の撮影現場で育ったという…
なかなかにワクワクする英才教育っぷりですね。

設定は近頃流行りつつある"半ゾンビ"でして、
主役の二人にはハッキリとした意思があります。
つまり、中身(だけ)はまるっきり人間なわけで、
これが青春ロードムービーからラブコメまでを
演じてくれるんですから、それはもう、
非常に愉快な事になりますよね、うん。

ストーリーはありふれた構成で、
ゾンビ映画のお約束、コメディのお約束、
青春ムービーのお約束などなどをしっかりと網羅。
そして、その全てを逆手に取ってくるという
素晴らしくニクい仕上がりです。

この監督兄弟は映画やゾンビ、アメコミなんかが
大好きなんだろうなぁと思いますねぇ。

冒頭で蘇った生真面目な半ゾンビ君は
もう一人の半ゾンビ、
軽口の軟派野郎と出会いまして、
愛する女性に会いに行こうと…
ゾンビならノロノロと歩いて行くんでしょうが、
この二人は違いましたねぇ。
本物のゾンビ一体を引き連れて、
ヒッチハイクで旅に出ます。

わお!(笑)

かくして、
人間一人と半ゾンビ二人、ゾンビ一体という
夢のようなチームでの旅路が始まりました。
いやぁ、半ゾンビとは素晴らしい。
人間とも話せるし、ゾンビには襲われない。
多少の致命傷も平気な顔で切り抜けられますしね。

旅路には涙あり、笑いあり、
下品な下ネタにバカな悪役や感動的なシーンも。
"お約束"といえる展開や状況も
主役が半ゾンビとなるとこんなにも新鮮さに溢れる。

素晴らしい!

またこれが良いチームなんですよ… 絶妙の。
主人公二人の活き活きとしたゾンビっぷりは
親近感を感じずにはいられませんし、
存在感抜群で人間側の主役といえる
ロックでロマンチックな老人のかっこよさ。
そして純粋で純真なゾンビの「チーズ」には愛着心に
火を付けられましたよ。

物語は安心感のある笑いに満ち溢れ、
ほどほどのグロさも明るめに表現されています。
これほど心地良いゾンビ作品は希少ですねぇ。

見事な手腕で作品を仕上げた監督兄弟。
素晴らしい演技とキャラクターで
登場人物を演じ切った役者さんたちに万雷の拍手を。

☆見所としましては

テンポの良い展開と会話。
それをゾンビが繰り広げるという新鮮さ。
そこに溢れるゾンビ愛、映画愛。

これが青春だ!

そしてまた良い画が多いんだ。ホント。
(特にゾンビ好きにとっての、ですが)

☆総評としましては

★★★★+0.7 / 笑って、泣けて、また笑える!

細かな点まで練り込まれていて、
前評判での期待に見事に応えてくれました。
ゾンビ・コメディの傑作がまた一つ!

これはとても"ゾンビを愛せる"作品なので、
特にゾンビ好きじゃない人達に奨めてみるのも
良いかと思いますね。

うん、何度も見よう。
エンドロールのオフショットがまた最高。
傑作です、アナタも是非!



YouTube - ゾンビ・ヘッズ 予告編
posted by DM at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ゾンビ映画 / B級
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