2012年06月26日

ベルリン・オブ・ザ・デッド

Rammbock.jpg

監督 : マーヴィン・クレン
出演 : ミシェル・フイス 、テオ・トレプス 他

Rammbock / 2010 Germany

非常に真面目で丁寧に作られた印象のある
実に完成度の高い良作。
おそらくはかなりの低予算ながら、
それを補って余りある見事な出来栄えでした。

ジャケット写真からの印象とは違い、
じっくりとした落ち着きもある物語。

暗く乾いた映像は芸術然としていて、
叙情的な雰囲気と
場面ごとに効果的な音楽が心地良かったです。

冒頭で突如として感染が始まり、
寂れたアパルトマンを舞台にした籠城劇。
主人公はしょぼくれた中年で
とても感染者と戦える様には見えません。
そして実際に戦う事はほとんどなく、
狭い建物の中で、隠れる様に逃げ回る場面には
緊張感がありますね。

感染者は凶暴化したダッシュ系で、
音に反応して興奮するタイプの強敵です。
メイクにも迫力があり、
襲ってくる姿も良かったんですが、
僕個人としましては、ゆらゆらと
揺れて立っている姿が悪霊っぽくて好きでした。

籠城、物資、脱出の間には人間模様の物語があり、
それぞれに琴線に触れる場面が。
押し売りをしない、さりげない表現が素晴らしい。
控えめでリアリティがあり、
それでいてグッとくるものがあります。

いやぁ、大人な雰囲気ですよ。
なんか、くたびれた感じが。

全体的に漂うのは、
お洒落な様な、とても野暮ったい様な空気感で、
静かな情熱や芯の強い心意気を感じる作品でした。

☆見所としましては

芸術的な映像とアイデアのあるシーン。
ゆっくりした展開と感染者の凶暴性で
緩急も上手く使われていますねぇ。

☆総評としましては

★★★+0.2 / 堅実で真面目。とても面白い。

です。

そしてこれは愛の物語。
主人公の強さと弱さが同時に表れたような
ラストシーンが本当に良かった。

泣かせます。



YouTube - Siege of the Dead UK trailer
posted by DM at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ゾンビ映画 / B級
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