2012年03月08日

ウォーキング・デッド2



著 : ロバート・カークマン
訳 : 風間賢二

The Walking Dead 2

さて、グラフィック・ノベルの二巻目です。
(本国の4〜6巻分を収録)

本巻でも、まず特筆すべきなのは装丁でしょう。
ただでさえ目を引くサイズ(B5変形版)に
ゾンビ二体を首輪で引き連れた渋い黒人女性。
しかも右手には刀を持っているときたもんです。
僕は対ゾンビの武器に刃物は反対派なんですが、
なにしろ絵面がワクワクさせてくれるじゃないですか。

じっくり見ると更に面白いのがゾンビの状態ですね。
二体とも両腕と下顎がない。なるほど、安全確保か。
(作中にもちゃんと登場しますよ)

物語は前巻の続き、
刑務所(居住地内)でのいざこざからその顛末。
共に生活する人間同士に巻き起こる問題や犠牲者。
そしてもう一つの居住地と生存者の一団に
出会った事で始まる最悪の展開が描かれています。

新たな主要人物が二人登場。
一人は表紙の女戦士「ミショーン」で、
この巻では主人公よりも派手に活躍していました。
どうやら精神的に"ある問題"も抱えている様ですが。

もう一人は最低のサイコパス野郎「ガバナー(総督)」
まだまだゲスさの度合いが甘いですが、
次巻あたりでは最悪の敵になりそうな予感です。
こいつが何をしでかすか怖い・・・
狂ってる上に権力があるからタチが悪いですね。

本巻で最も強く描かれているのが
主人公の人間的なバランスが壊れていく様子でしょう。
本人も自覚していながら抗う術もなく・・・
人は状況によって価値観や
信じる正義を変えなければならない。
そんな苦悩と恐怖があります。

他の住人達の人間関係も少し危うくなってきました。

ゾンビ達の活躍は前巻に引き続き、
ザックリとしていますが見せ場は大いにあり。
人間同士の下衆な争いがメインになっている中では、
ある意味でホッとさせてくれる要素にすら感じます。
(新キャラの二人がなかなかエグいので)

ざわざわと不安な気持ちになる第二巻ですが、
「崩壊」「拷問」「狂人」「対立」と見応え十分で
作品の核心に触れるセリフも見開きでドーン!
このサイズの見開きは迫力が凄い。

先への前フリがガッツリとなされているので、
次巻が非常に待ち遠しいです。
posted by DM at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ゾンビブック
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