2011年10月26日

ゾンビの作法



著 : ジョン・オースティン
訳 : 兼光ダニエル真

ゾンビの作法 もしもゾンビになったら

ゾンビとして生きていくための指南書
これは良い。
コミカルでシュールな文章が目立つこの作品
内容は実に真面目で説得力のある仕上がりで
ゾンビになってからではイマイチわからない事を
項目別にしっかりとレッスンしてくれます。

・ゾンビ体の特徴やゾンビの原理
・単体や群れでの人類攻撃方法
・ゾンビの処世術や心構え

などなど。
愉快に、そして実にリアルに。
イラストも充実していて読みやすく、親切。

作品全体が徹底してアンチ人類で一貫していて、
それも「ゾンビ向けの本なのだから当然だ!」
と思わせてくれるわけです。
その空気が心地良くていいんですねぇ。

そして特筆すべきは翻訳者の兼光さん。
言葉のセンスが抜群に良くて、
ニヤニヤしてしまいます。
僕の好きな(ゾンビだけに)や(ゾンビなのに)といった
注釈の付きそうな文章が沢山ありまして、
おそらくは原文の方にもこういった言葉遊びは
随所に仕込まれているんだと思いますが、
それにしても言葉の使い方が実にお見事です。

項目(章)は多く、読み応えは十分ですし、
軽い文体でサクサク読めますし、
終始「フフッ」と笑える素晴らしい作品でした。
少し盛り上がりには欠けますが
指南書、というジャンルでは望むべくもないですね。
基本的にはゾンビ映画をネタにしていますので、
詳しい人や見慣れている人は更に楽しめるのでは。

ゾンビが好きな人、苦手な人。これからゾンビ映画を
勉強しようと思う人にもお勧め。
いや、これから見る人には不味いか。
どのゾンビ映画も怖くなくなってしまうかも。

堅くならずにお手軽に笑えるゾンビ本は貴重ですね。

☆見所としましては

全編通して実に愉快に仕上がっています。
章ごとにちょっとずつでも、小気味良く読めます。
そして小口が素晴らしい!(背表紙の反対側)
これを本屋で見たらきっと買っちゃいますよ。

☆総評としましては

★★★★+0.3 / こりゃぁ、イイ。

必携とか必読とまでは言いませんが、少しでも
ゾンビが気になる人には是非とも読んで欲しいですね。
あ、ゾンビになる予定のある人には必読ですよ?
あなたの脳みそがまだピンク色をしている内にね。
posted by DM at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ゾンビブック
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