2011年11月30日

13ゴースト



監督 : スティーブ・ベック
出演 : トニー・シャローブ、マシュー・リラード 他

Thir13en Ghosts / 2001 America,Canada

今回はお気に入りのゴースト映画をひとつ。
もぅ10年も経つのか・・・
非常に完成度と娯楽性の高い逸品です。

物語はいわゆる「お化け屋敷」ものなんですが、
建物が超近代的なからくり屋敷と来たもんです。
清潔で明るく、芸術的で、迷路仕立てのガラス建築。
おぉ、なんという新機軸。こりゃぁ目新しいですよ?
とりあえず、凶暴なゴーストから逃げ惑うお話です。

タイトルでもわかるように
13体のゴーストが出現するわけですが、
このゴーストの造形が最高に素晴らしいんですね。
もぅ、超モンスターライク。迫力満点で個性抜群。
この作品の最大の売りとなっていますので、
いろんなレビューサイトで紹介されています。
(うちでは掲載しませんので、是非ともDVDにて)

で、この作品のキモなんですが、
ゴーストが見える「特殊な眼鏡」が出てきます。
これがとてもいいアイデアだと思いますね。
付けていないと見えないから怖い。
付けていると見えてしまうので超恐い。
うーん、いいトコ取りだ。

演出面では、
計算されたカメラワークと効果音や火花。
CGやVFXを駆使したハラハラの映像が素晴らしい。
緩急がしっかりと効いていて、
ジェットコースター・ムービーとしても優秀ですね。
ホラー、コミカル、家族愛、ヒーロー、残酷描写と
バランス良く配置されていて、実に楽しいです。

役者さんたちもはまり役で良い演技。
違和感なく感情移入ができました。
特に霊能力者役のマシュー・リラードが良かった。
ゴースト達の怪演も光ります。
凶悪で凶暴な獣じみた個体が目立ちますが、
静かで印象深いゴースト達も良かったです。

物語はわずかに「ん?」と思うところもあるんですが、
最後まで破綻する事なく、テンポ良く進んでいきます。
うーん、面白くて目を離す時間がなかった。
楽しくてあっという間に終わりますよ。

☆見所としましては

なにをおいても、まずはゴースト達の個性と造形。
存在感抜群。迫力満点。各個体の設定も良い!
(DVDの特典メニューに詳しい紹介があります)

そして、からくりの部分。
スタイリッシュなSFとオカルトは相性が良い。
時間の経過で開放されるゴーストが増えるのも
ナイスな演出。こりゃやばい。
「時間」で演出を付けると緊迫感が増しますねぇ。

☆総評としましては

★★★★ / カラッと恐いぜ、素敵だぜ。

と、いう事で高評価です。
心霊的なおどろおどろしさは少ないので、
苦手な方にも楽しめるんじゃないでしょうか。
かなり出来の良い、娯楽ホラー作品でした。

うん、やはり面白い。



YouTube / Thirteen Ghosts Trailer

2011年11月29日

遺体安置室 -死霊のめざめ-



監督 : トビー・フーパー
出演 : ダン・バード、ステファニー・パットン 他

Mourtuary / 2005 America

トビー・フーパーといえば
「悪魔のいけにえ」「ポルターガイスト」の
大物有名監督。なわけですが、
確かに、その"名残り"は見えますねぇ。
歴代のホラー要素を詰め込もうとした
非常にカオス・・・、チャンプルーな作品。

-あらすじ-

寂れた町に引っ越してきた良心的な一家。
墓に囲まれたボロ屋で母親は"葬儀屋"を営むが
その土地には怪奇な伝説が残されており・・・

が、まぁ大まかな土台になっていまして、
"伝説の殺人鬼"的な前フリが
"土地に巣食う悪魔"的な展開をしていく、と。

前半はかなり丁寧な作りで、悪く言えば長い。
雰囲気作りはしっかりと出来たと思うので、
後半で一気に盛り上がる、はず。
そしていよいよ・・・

ドーーーンッ!

いや、弱いよ!
ドーンが弱いよ?恐くないよ?

なんだか、ずいぶんと遠慮してますねぇ。
せっかくの前フリがイマイチ効きませんでした。
うーん、もったいない。
ここからがもっと残酷で衝撃的だったら・・・
傑作になっていたかも。

んー、予算や商業的な理由かも知れませんね。

ホラー要素は盛り沢山で、
殺人鬼(?)、悪魔憑き(?)、クリーチャー(?)
墓地、洞窟、怪奇の?館?みたいな?
そしてゾンビ!(?)
と、まぁ、欲張りですね。

いやいや、まとまってないよ。
なんかもぅ、どれ見ていいのかがわかり辛い。
主軸がないですよ、主軸が。

要素のそれぞれは実にスタンダードで古典的。
目新しくはないが、好感が持てます。
音楽の使い方もワンパターンで単純だけど上手い。
その辺は「さすが」と言いたいですね。

出演者は、みなさん好演をされていて、
安っぽさを感じさせない素晴らしい演技。
そこがまた、物語のチープさと剥離していて・・・
実にもったいないですね。
いや、これはB級好きの意見ですよ。
作品の格は確実に上がっていると思います。

吹き替えで見ると、
また違った味わい(B級感)がありました。
女の子役で釘宮理恵さんが出演されていて、
意外な感じがしましたね。
好きな声優さんなので
ちょっと嬉しかったりもしました。うんうん。

全体的にはわやくちゃで、バタバタした作品ですが、
雰囲気は良く、お手軽なホラーとしては
十分な及第点じゃないでしょうか。
グロさもほとんどないし、子供向けかも知れません。

ただ・・・、ラストシーンは蛇足ですねぇ。

☆見所としましては

憑かれて正気を失った人物が
同じセリフを繰り返すシーンなんか好きですね。
とにかく役者さんたちは好演しています。

☆総評としましては

★★+0.6 / 実に惜しいが纏まり切っていない。

そんな感じですかね。嫌いじゃないです。
でも、なんだかしっくりこない。
クライマックスで急に三流っぽくなるのは好きです。

追記

"葬儀屋"といっても、
死体を修繕・清掃するお仕事の様です。
自宅に遺体安置室があるとは、
これはなかなかワクワクなシチュですよね。

嫌だなぁ(笑)



YouTube / Mortuary Trailer
posted by DM at 10:16| Comment(2) | TrackBack(0) | ゾンビ映画 / B級

2011年11月27日

不安の種



著 : 中山昌亮

不安の種 全3巻

都市伝説系、と言いますか
誰もが想像する日常の心霊的恐怖を描いた作品。
本当に直球のみで仕上がっていまして、
「こうだったら怖いなぁ・・・」がそのままに。

子供の頃なんかは、
シャワーの時に目を瞑るのが怖いとか
窓の向こうが怖いのが当たり前にありましたよね。
その恐怖を形にしてくれるわけです。

「やめてくれよぉ・・・?」
「うわぁっ!!」

みたいな。

作品はオムニバスの超短編形式で
「誰か」の心霊体験を実にストレートに描写し、
想像通りの怖さが演出されているんですが、
「間」と「空気」の作り方が非常に上手いと思います。

絵柄と、どこか淡々とした雰囲気は
「寄生獣」の岩明さんに少し似ていますね。
この御二方は
「ブラック・ジャック 〜青き未来〜」
で共作をされている様です。ほほぅ?

読み終えた夜には、
子供の頃の臆病な気持ちが蘇りますね。
今夜はシャワーが怖いかも・・・。

まぁいい。気合だ。生活は気合だ!
タグ:漫画 オバケ

2011年11月25日

CHICKEN OF THE DEAD様と相互リンク!

新鋭ゾンビ・ブログ
チキン・オブ・ザ・デッド」さま。
新鋭と言っても、たぶん先輩ですね。

凝った画像を載せたネタバレ映画レビュー。
僕も見終えた作品のレビューは
楽しく見させて頂いています。えぇ。
やはり人様のレビューは面白いものです。
自分との感想の違いや文章や表現の差なんかも
参考になりますねぇ。

編集されたスクリーンショットと
丁寧な解説文章が実にわかりやすい。
素晴らしいですね。

これからもお互いにゾンビりましょう!
よろしくどうぞ。
posted by DM at 20:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ゾンビ日誌

2011年11月23日

人喰島

Destined to Be Ingested.jpg

監督 : ソフィアン・カーン
出演 : アマンダ・コール、スージー・ローライン 他

Destined to Be Ingested / 2008 America

なんだ、これは?
不思議と魅力のある作品でした。

未開の島に上陸した男女4人組が、
島の原住民族に殺されたり嫁にされたりするお話。
襲われて食べられるといった食人族ではない様です。
部族の長が死んだ時に儀式的には食べてましたね。

物語はかなりの超展開で「ぇーっ(汗)」の連発ですが、
基本的には都会女と原住民族のラブ・ロマンス・・・

な、わきゃねぇ!

いや、まぁ、雰囲気と本筋はそんな感じです。
いやいや、本筋もあるのやらないのやら・・・
よくわからない内に展開して、
よくわからない内に終わってしまう、という。
一言で言うなら「Hシーンのないポルノ映画」
うん、しっくりくる表現だ。

全体的に抑揚のない仕上がりながらも
どこか叙情的、牧歌的な雰囲気が漂っていて、
内容の無さのわりにはイライラしませんでした。
映像的にも、少し安っぽいですが、
非常に可能性のある、良いセンスを感じさせます。
うーん、これは実は名作なのかもしれません。

まぁ、別に面白くはないです。

肝心のゾンビは終盤にチョロッと。
脈絡もありそうでない。たぶん必要もなかった。
出来も悪いけど、どこか憎めないのは何故だろう。

とりあえず、ゾンビものでもホラーでも、
食人でもスプラッタでもない。
緊迫感やサスペンス要素も皆無の超薄味。
なのに、なんだか印象に残った不思議な作品でした。
いや、とにかく安いポルノっぽい。

んー、今後この監督さんには期待したいですね。
んー、どうでしょう。

☆見所としましては

おデブさんの水着姿をどうぞ。おっさんです。
大好物だと言う人もいるでしょう。

Destined to Be Ingested_01.jpg

Destined to Be Ingested_02.jpg

いや、全然活躍しませんよ。

☆総評としましては

★+0.7 / 雰囲気で作ってます。

と、いった所で。
退屈だし納得いかないしで、出来はイマイチ。
もしかして、面白い様な気もする。
そんな作品でした。

決してお勧めはしませんよ。



YouTube / Destined to be Ingested
posted by DM at 23:00| Comment(2) | TrackBack(0) | ゾンビ映画 / B級